WS2009_000027

拓馬は次々と作曲をしていた。そしてここ最近で一番のお気に入りの曲を文化祭で使おうと譜面に手を入れていた。ふと「あれ このメロディーって」と思い出した。「これってスイートメモリーって曲じゃなかったっけ?」と。

そうだな、徐々に思い出してきた。「でもまだ今の時代では存在しないはずの曲だし」とまた同じことを考え始めたが、前回の人生と今回で輝美の父親が別人になっている事を思い出した。全く同じじゃないのかな。どうなってるのだろう。

と考え込んでしまったが、やはりすぐ切り替えて「ま いっか」と気軽に流していた。するとまた思い出した。「そう言えば、前の人生で輝美とソファーに座って夕日を見ていた時、かかっていた曲だ」音楽の印象は映像を呼び起こすので、そのシーンを思い出した拓馬はまた少し胸が苦しくなった。

何とか歌詞も思い出したが完全に思い出せない。補完しながら曲を完成させ、翌日自宅スタジオにやって来た美沙に聞かせてみた。すると美沙は「素敵~」「いい~」と大絶賛した。拓馬は「この曲 美沙 歌って」と言うと、美沙は笑顔で大きくうなずいた。

文化祭で美沙が歌う3曲目に持っていく事にした。
直ぐに美沙はマスターしたので、楽譜のガリ版印刷が必要になった。今度は下級生がいるので印刷をお願いすることが出来きる。「ちょっと楽ちん♪」と拓馬はご機嫌であった。

スロージャズの仕上げにしたので、管楽器系のメンバーはお休みである。この曲を演奏すると管楽器系でお休みしていた女子生徒が、うっとりと聞き惚れていた。




 
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